日本では食生活の欧米化に伴い、大腸がんにかかる人が年々増加しています。はっきりとした原因は分かっていませんが、肉・アルコールの摂取、野菜不足など、食の欧米化による肥満の増加が原因だと考えられています。日本では年間13万人以上の人が大腸がんになり、がんになる人の中では大腸がんが第1位となっています。また小さなポリープや早期の大腸がんは、注腸検査では分からないこともあります。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、ファイバースコープを肛門より挿入し、直腸から盲腸まで全大腸を見ることができる精密検査になります。
ポリープや腫瘍がないかどうか、下痢や血便の原因となる病変がないかを検査することができます。
また、小さな病変やポリープであればその場で切除することが可能です。
40歳を過ぎたら、症状のない人であっても検査は必要です。特に症状のない40歳以上の人では5年に1回の大腸ファイバー(大腸内視鏡検査)の検査を、ポリープが一度でも見つかったことがある人は2〜3年に1回の検査を推奨しています。大腸がんは早期発見をすれば、内視鏡診療のみで、外科的手術が必要のない場合がほとんどです。